みなさまご無沙汰しております。
広報担当 今年は副担当となりました坂田です。
さてさて、みなさんは「DIG」という単語をご存知でしょうか?
なんてエラそうに言っても、私も先程はじめて聞いた単語ですが・・・
Disaster Imagination Game の頭文字をとってDIGです。
災害想像ゲームなんですね。
複数人で地図を囲んで、この地域で災害が発生した際に、どのように対処するのかを考えてみよう!という「訓練」なんです。
今回、地域にお住いの消防署員さんのご協力で、この災害図上訓練(DIG)を行う事ができました。
この場をお借りして、改めてミネさんと黒沢さんにお礼申し上げます。
まずはA1版の大きな白地図を用意します。
白地図に主要道路・狭隘な道路・広場・河川などの基本的な情報を色分けして書き込んでいきます。
広域避難場所・医療機関などの基本的な防災資源を色分けしたら、今度は「地域防災上、役立つ場所や施設」を色分け・マーキングしていきます。
この「地域防災上、役立つ場所・施設」を書き込むというのは、やはり地元住民である私たちでないとできない事なんですね。
たとえば・・・
・頑丈そうな建物
・食品や日用品、薬品や燃料の販売店
・自動販売機
なんかが、災害時に役立つ施設になるわけです。
そのほか、消防OB・福祉看護OBや民生委員さん、建設業や修理業の方々・・・といった地域の人材が住んでらっしゃる家にもマーキングします。
地図で付箋を貼ってあるのは、私たちが日ごろ感じている危険個所です。
倒れそうなブロック塀、倒壊寸前の空き家、すぐに溢れる狭い水路なんかですね。
さあ、地域の情報が詰まった地図が出来上がりました!
ここで災害発生時のイメージを膨らませます。
今回は、「ため池が決壊しそうであり、住民を広域避難場所から他の場所へ誘導するルート」を考えます。
先日、上田市から各家庭に配布された「ため池ハザードマップ」と作成した地図を見比べながら、もっとも安全なルートを見つけ出します。
今回は2班にわかれてDIGを行い、その結果を発表しあいました。
同じ上田市消防団の第8分団さんも見学にいらっしゃいました。
参加者それぞれの人間性が地図上にも現れますね(笑)
日頃、ポンプ操法などで一緒に汗を流している団員同士ということもあり、
終始、朗らかかつ活発な意見が出て、良い訓練になりました。
今回は消防団の中でクローズしましたが、たとえば、自治会や、家庭単位で取り組んでみるのも良いかと思います。
高齢者や子供さんも参加していただければ、私たちとは全く違った視点から意見が出て、全く違った避難ルートになるかもしれませんね。
なにより、地域の危険個所や防災資源をいろんな視点で把握することが、地域防災の強化になること、うけあいです。
是非、皆さんも近くの方々と取り組んでいただきたい内容の訓練でした。